鴨川

 北海道に帰省してこっちに帰ってきてから、意味もなく7時起きを続けている。そのおかげか時間も余るし、なんだか外に行きたくなってよく鴨川に散歩しにいっている。北海道で綺麗な夕焼けを見て、すっかり夕焼けにはまっているわけで日の入りの時間に合わせて家を出る。季節も何となく好きな時期なので意外とはまっている。

 

 散歩しながら音楽を聴いて、空を見たり、鳥を見たり、人を眺めてみたり、歩きに集中したり、とにかく楽しい。楽しいんだけど、何だか悲しい気持ちになるというか、いろいろ考える。 

 

 最近聴いている音楽は、サカナクションと女王蜂が多い。普段はK-POPを見たり聴いたりしてるんだけど何となく散歩に合わない。多分歌詞を無意識に訳そうとしてしまうから。サカナクションも女王蜂もずっと聴いている人たちなんだけど、ここ最近は歌詞がすごく心に入ってくる。高校生とか大学生の一年目の時とかは、歌詞に響く人たちって浅いなとか何となく思ってたけど。

 

 何事もただ消費するのは簡単なんだけど、自ら関係者になるというか、受け入れて自分の中で解釈しなおして、さらに自分の中で広げることは難しい。その意味でサカナクションも女王蜂も自分のなかで広がっている感覚がある。サカナクションは歌それぞれに季節感があるように感じられてよい。セプテンバーとかはまんま9月だけど、自分の考えと一致するところが多くて補強してくれる感じが心地よい。女王蜂は自分の中でまだ解釈しきれてないくらいに情報が多い。終末。

 

 まあそんなことを考えながら、川の流れに沿って歩く。鳥は鳥だし、自分は自分。あなたはあなた。全部たまたま。明日は魚かも。私は水です。

 

鴨川